今日は、グリーンツーリズムの講演を行って
山梨県の農業大学校主催の、アグリビジネスフォーラムという講演のなかで、
私が、今活動しているグリーンツーリズムについて話をする機会をえました。
せっかくなのでここぞとばかり私達のジャム作りについても話をしました。
講演を終えて、そこから、参加者は会場を移動し、
私達の使っている加工場の見学を行います。
私達の加工場は、南アルプス市の所有施設ですが、ジャム製造室・漬物製造室・みそ製造室に
分かれ、ジャム製造室は、回転翼付きの蒸気がまと、蒸気滅菌設備・充填機などを備えた、ジャム製造としてはかなり贅沢な設備です。ここを、NPOが運用する事で、地域の農業者が、気軽に農産加工を委託できるということを説明し、これからの農業経営の中で、加工という事を自分の中で取り込む事が
いかに有効であるかを紹介したつもりです。
参加者が話した内容が、今の農業者の希望と、公共のお金を使って作った各地の農産加工施設の現状をよく現しています。
私達は、自分の作った作物を、加工しようとあちこちの加工施設を見て回りましたが、たいていはその地域の住民にしか解放されていなかったり、利用するには組合の加入が必要だったりします。
もちろん地域のお金を投入して作った施設ですから、地域の人に優先的に使ってもらうのが当たり前だと思います。しかし、せっかく農業者が、自分の作物を加工したいと思っても、それをできない状況をつくるのは、本末転倒ではないかとも思うのです。組合員でなければだめとか、地域外ではだめではなく、
どうしたら希望者に使ってもらえるか。または、加工したいと思う人の希望を
どうしたら、加工組合のメンバーはかなえてあげられるのかを考えられるようにするのがいいと思うんですが、まだまだこの山梨ではこういった考え方は少数だと思います。
私達のNPOでは、市の施設をお借りして、農家の生産物、いえ、農家に限らず、自分達が生産した作物を、手軽に加工する事ができるようなシステムを作っているつもりです。
いつかこの試みが、農業者だけでなく、地域の商工業者や、都市住民、また地域の食材を求める、シェフやレストランなどに橋渡しを担えるような存在になれるように、これからもがんばっていきたいな
と思ったのでした。